NEWSはずっとNEWSのまま―NEWS トリプルA-side single レビュー
NEWS トリプルA-side シングルリリースおめでとうございます!!!
感想を色々と言いたくて、初のレビュー記事です。
とにかく感想を詰め込んでます。あまり深い考察はしていません。
音源、歌詞のネタバレを含みます。未試聴の方はご注意ください!
MV等のショートバージョン
MV等のショートバージョンはこちら。
ビューティフル
チンチャうまっか
カナリヤ
NEWS PREMIUM LIVE
総評
3人になって、初めてのシングル。大きな転換点。
そんなキャッチコピーなんていらないくらい、素敵な曲だらけのシングル。
今回、形が変わったことは大きなことで。
私のNEWS担第一期の頃(2017~2018)、4人の歌声のバランスがすごく良くて、心地良くて、それが好きだったというものがあった。
今回、3人になって、変わったことはいっぱいある。もちろん、歌割りは変わった。歌う時の立ち位置が変わった。合わさる歌声は変わったし、雰囲気も変わった。
雑誌では、メンバー内での立ち位置に変わった、背負うものが変わった、背負うものの重さが変わった、などそれぞれのメンバーが「変化」について語っている。
だけど、思っているほど変わっていないし、NEWSはNEWSのままなのである。
さりげなく寄り添ってくれるのも、変わらない。
クセが強いトンチキソングをかっこよく歌うのも、変わらない。
自分に向けて歌っているように聞こえつつ、聞いた人を元気づける応援ソングを歌っているのも、何も変わっていないのである。
変わっているようで何も変わっていない。何も変わっていないのに、変わった。
それが体現されているように思わせる4形態のトリプルAsideシングルである。
曲ごとの所感
これから、一曲一曲の感想を色々と書いていきたいが、残念なことに私には音楽的な知識がない。そのため、コード進行がどうとか、旋律がどうとか、ということが全く分からない。その点は有識者の皆様にお任せして、私は私の感じたこととしてレビューしていきたい。
ビューティフル
作詞・作曲・編曲:ヒロイズム
今回のトリプルAサイドシングルのA面の1曲目。
この曲は、増田貴久主演ドラマ「レンタルなんもしない人」の主題歌として起用された曲である。
「そのままの君がビューティフル」ということを言い表した曲であり、気取らなくても、着飾らなくても、ありのままでいいということを伝えている。そのままでいるだけで、美しいし、そのままでいるだけで、良い日になる。
言葉の通り、「寄り添ってくれる」曲である。
「美しい」の定義は何であるのか。ただ、新品で奇麗、可愛いメイクが出来た、きれいな景色を見た、ただそれだけが美しいのだろうか。
ダメージジーンズが美しいと思うように、古着に味があるように、小さい子供が描いた似顔絵を何年も大切に取っておくように、歌が下手と言われようともそれが美しいと思うように、美しいというのはただ奇麗というわけではないし、美しいというのはは無限である。それこそ、NEWSが度々口にする「愛」があればそれは美しくなる。
愛を持って大切に扱うからこそ、汚れたものに愛着がわくし、愛を持って接しているからこそ、子どもの似顔絵に愛着がわく。
「君がそのままでいることが美しい」と言ってもらえること、私たち、めちゃくちゃ愛されてるぞ。
自分を大切にしたい、そう思える曲である。
私はシゲ担なので、シゲの話をするのだが、フェイクがマジで奇麗。ビューティフルの中でもすごく好きなポイントである。
チンチャうまっか
作詞・作曲:ヒロイズム
編曲:ヒロイズム・CHOKKAKU
この曲は増田貴久が出演している「ゴチ」のテーマソングである。
きたね、トンチキソング。「チ」から始まる曲は大体トンチキ理論。
変わらないねぇ。意味が分からないのにかっこいいから困っちゃうよ。
まぁそれがトンチキソングなんだけどさ。
これ、歌詞を読んでいくと、うまっかなのはご飯じゃなくて恋人なんだよね。NEWSのトンチキソング、だいたい意味深なのは有名な話である。
歌詞カードを見て、歌詞だけを読むと笑えてくるが、曲を聞くとめちゃくちゃかっこいい。そして振付にあふれ出すチャンカパーナ感。
変わらないねぇ。好きだよ、NEWSのトンチキ。
この曲を聞くと、勝手に頭の中で「チンチャうまっかyeah」と歌い出します。
トンチキソングに関しては、語れば語るほど意味が分からなくなるのと、トンチキの良さが無くなるので、機会があったらまた語ることにして、今回はこの辺でやめておきます。ぜひ聞いてほしい。聞いて、味わう。それがトンチキ(?)
カナリヤ
作詞・作曲:きみどり
編曲:U‐KIRIN、きみどり、石塚知生
増田貴久がメインパーソナリティの一人を務めた、24時間テレビで初披露された曲である。
この曲に関しては色々と思うところがあってこのブログでも考察記事を挙げているが、今回はレビューということで、別視点からの感想をと思っている。
考察記事はこちら
NEWSが自分に向けて歌っているように見せつつも、それが聞いた人の力になっている応援歌。変わらないねぇ。
私はNEWSの応援歌が好きだ。フルスイングも、URも、生きろも、思いっきり歌うNEWSが好きだ。力強さとエモーショナルさが同居するNEWSの応援歌。
この曲の「エモさ」に関しては、突然、24時間テレビで新曲であると言われたこと、まだ混乱に混乱を重ねていた時期に発表された応援歌であったこと、その状況で「もう一度飛ぶ」とか、「また別れを知って」とか、「傷を背負っていく」とか言われたこと、そして、未来が不安で不安で仕方なかった時に「大丈夫と歌っている」という歌詞を歌われたこと、とんでもないエモさが襲ってきた。そして、様々な媒体で「3人の音域や歌声が緻密に計算されて作られた」と言っている。3人の再始動の曲としてのエモさがふんだんに盛り込まれている。
その上、この曲は応援歌である。何かを諦めようとした、あきらめかけた時にもう一度挑戦するかしないか、委ねてくれる曲。挑戦しなくてもいいし、挑戦してもいい。
その選択をすることを力強く応援してくれる、聞き手にとっての応援歌である。
CHANGES
作詞・作曲・編曲:ヒロイズム
初回盤Aに収録されているカップリング曲である。
CHANGES つまり 「変更点」
ここにきて、「変化」を全面に押し出してきた。
変化することへの葛藤が表現されているような感じがするこの曲。
夢だと言ってよ
嘘だと言ってよ
変わらないものばかり
僕らは気になってうつむいてしまうけど
前を向いたら
未来はこの願い叶う場所
そう信じて
さあ今日を
I will change
So we can change the world
「変わらない」ことは「現在から動かない」ことである。時間が経てば、どんなものでも変わってゆく。
ずっと過ごしてきた地元での風景は、10年前と比べて大きく変わった。幼稚園児だった子どもが、高校生になった。時間が経てば変化していくもので。
「現在から動かない」ということは、裏返せば「未来を見据えていない」とも言える。
下には先はない。前には先がある。未来を見ることを前を向くことと捉えることは頷ける。反対に、下を向くことは現在に留まることと取れる。
何だかややこしくなってきたが、不変=現在に留まる=俯く、変化=未来を見据える=上を向くという論理が成り立つということである。
引用部分の上段では、変わってしまったことに対する後悔のような感じに取れる。
一方で、下段では変わっていく未来に対する期待のような感じに取れる。一つのサビに、こんなにも二面性のある、矛盾した感じのある歌詞になっていて、変化に対する葛藤のように感じられる。
メロディーを考えれば、Aメロ、Bメロ、サビ、全て雰囲気が違う。Aメロでは、一音一音が強調されている感じの歌い方がされている。Bメロでは、一音一音の主張は減っていて、少し伸ばしながら歌われている。サビに入れば、すごくゆったりと、伸ばしながら歌われている。
一曲の中でこんなにもふり幅が大きいこと、すごく二面性が感じられる。
この、「大きな変化」があった後、初めてのシングルのカップリングとしてこの曲が採用された「意味」のようなものが感じ取れる。
朧月
作詞:栗原暁(Jazzin'park)
作曲:久保田真悟(Jazzin'park)、栗原暁(Jazzin'park)
編曲:久保田真悟(Jazzin'park)
初回盤Bに収録されているカップリング曲。
はぁ~~~~~~好き。というのがまず一番に出た感想である。
和とNEWSのミックス、最高です。
先に述べた通り、私には音楽的な知識がないため、和のテイストの旋律というものがどのようなものか分からなかったため、ざっと調べた。
「ヨナ抜き音階」というものがどうやらそれらしい。急いで解析したところ、確かにヨ(ファ)、ナ(シ)の音が圧倒的に少ないように思う。さらに、その上、こぶしが聞いているところが多くあり、これも「和」テイストを助長する要因の一つであろう。
とにかく、「和」と「現代の音楽」のミックスが好きという人にはとにかく刺さる曲。
そして、この曲を聞いて思ったのは、カナリヤと重なる部分の多さである。
カナリヤの考察記事でも述べているが、カナリヤは夜明けの歌であると考えている。まず、「月」は夜明けの太陽と正反対にあるような感覚を覚える。
「鳥かごをいざ飛び出して」では、愛玩鳥であるカナリヤは鳥かごにいるのに、そこを飛び出して飛ぶ感じと重なる。
「未来」「次のページ飛び込もう」という言葉からも、カナリヤの歌詞と重なるところがあるように思う。
すごく興味深い曲である。
この曲、絶対ライブ映えする。絶対。早くライブ行きたい。
Champagne Gold
作詞:篠原とまと
作曲・編曲:伊藤賢、辻村有記
通販版に収録されているカップリング曲である。
きっと、この形態だけ、狙っている層が大きく違う。というのも、他の3形態は全国のCDショップ、通販サイトに出回るため、一般の人にも手に取ってもらえる機会がある。
一方でこの形態はジャニーズショップオンラインのみでの期間限定販売(現在は販売終了)で、「今、NEWSが好きな人」に向けたものである。
それを考慮すると、この曲はNEWSがファンに届けたい曲であると考えられる。つまり、NEWSが、「みんな、これ好きでしょ?」と言って届けた曲であると考えられる。SNSの様子を見ていると、やっぱりダントツ人気な気が。さすがである。
この曲は、本当におしゃれな曲であり、色気もあり、セリフまである。
「分かっている」
さすがである。本当に、見せ方わかりすぎでしょ......
この曲に関しては、これ以上語るのはえぐそうなのでここまでで......
Endless Summer
ラスト!通常盤のカップリング曲。
TOKYO MX「2020年夏季 東・西東京都高等学校野球大会」テーマソングとして起用された。
この曲はもともと6人の時に作られた「エンドレス・サマー」という曲で、4人になってRepresentして、3人になってEndless Summerとして生まれ変わってきた、人気曲である。
個人的に、最も「変化」が強調された曲であると考えている。だって、6でも4でも歌ってきた曲なんだもん。変化が分かりやすいのはそうだと思う。
だけど、NEWSという概念を伝えるためにもってこいの曲だと思う。
初めに、変わっているようで変わっていない、変わっていないようで変わっているということを述べた。それを最大限に引き出している感じがして、とても良かった。
実は、布教用に友人に渡しているのは通常盤である。初回盤だと価格設定やDVDを考えると重い、押し付けがましい、と思われても不思議ではないためその理由もあるが、NEWSという概念を伝えるために、A面の3曲とEndless Summerが最も適していると考えるからである。今のNEWSを伝えたり、コアな部分をいきなり伝えてしまうのは布教という目的から離れてしまうという危惧が個人的にはある。
そのため、今のNEWS、NEWSという概念を伝え、布教するにはぴったりの曲が揃っていて、なおかつ最も手に取りやすい。NEWSに少しでも興味がある人に、本当に手に取ってほしい曲である。
終わりに
変わっているようで、何も変わっていない。
変わっていないようで、大きく変わっている。
それが体現された4形態だった。そして、それがNEWSである。
個人的には、A面で「変わらなさ」、カップリングで「変化」を強調している印象を受けた。
全てとても素敵な曲である。NEWSって最高だね。
きっとこの先、NEWSはまだまだ変わっていくと思うし、それこそSTORY、そして、NEWSTORYが待っている。
これからのNEWSの変わり方、そして、変わらなさ、にも大きく期待が持てるものになっている。今のNEWSがつまりに詰まった、大切なシングルになったように思う。
とにかく、今回のシングル、すごく良かったよ!!!大好き!!!
そして、新曲、BURN.が決まりました!!!すごくうれしいし、最っっっ高に楽しみにしてます!!!
1月からのオープニングテーマが、NEWSさんの新曲「BURN」に決定いたしました!✨
— 半妖の夜叉姫 (@hanyo_yashahime) 2020年12月26日
NEWSのメンバーの皆さんから、素敵なコメントも到着!
NEWSさんの新曲「BURN」は、2021年1月9日(土)から『半妖の夜叉姫』のオープニングテーマとして放送!
お楽しみに🎶#半妖の夜叉姫#BURN#NEWS pic.twitter.com/gljKsSszJs