2012.10.3-2021.11.11
気が付けば、10年近くの年月が過ぎた。
2012年秋
中学生だった私の日課は、毎日、ジャニーズに関する情報を、iPadで調べることだった。
親から、1日1時間までiPadの使用を許可され、その1時間の中で、中学生の知識だけで必死で情報を探していた。
そんな中、とても気になる記事を見つけた。
「関西ジャニーズJr.がMCのレギュラー番組がスタート」
多分こんな見出しだったと思う。当時は今のようにJr.の露出が多いわけではなかったし、まして関西。革命だと思った。
当時、私は現在のジャニーズWESTの重岡大毅が好きで、もしかしてしげがレギュラーかもしれないという期待もあって、記事を開いたこと、今でも覚えている。そして、知っている名前が一つもなくて、ぽかんとしたことも併せて覚えている。
しかし、「見ない」という選択肢はなかったらしい。
ちょうど、ジャニーズJr.を推してみたかったんだと思う。ジャニヲタって、絶対にその時期はあるよね(?)
そして、それが私にとっての青春であり、伝説になる。
10月3日
迎えた初回放送日。
水曜日の深夜なんて、中学生がリアタイできるわけもなく。次の日に学校が終わってから録画で見た。
その時の感想は、正直あまりはっきり覚えているわけではない。レギュラー番組の嬉しさと、年下のJr.がいる驚きと、テレビの画面から伝わってくる緊張とぎこちなさだけは覚えている。
10月31日
前週に新メンバーの予告があり、未だに重岡大毅を期待していた。
しかし、オープニングで出てきたのは知らないJr.で、期待した分なんか複雑な気持ちになった。
しかし、その新メンバーを入れた6人が、10年近く思い続けるグループになるのである。
向井康二、金内柊真、新メンバーの平野紫耀の3人で「Kin Kan(King of 関西)」
2ユニットを合わせて、「なにきん」と呼ばれる、大好きな6人である。
その後、番組はどんどん面白くなった。
バイク川崎バイクさんゲスト回の「バリ・壁」とか、エリンギプール事件とか、強烈に覚えている。金内が平野の通訳し始めたのも最高に面白かった。金内とじーこでお兄さんしてるのを見ていてすごく頼もしかったし、年下のなにわ皇子をいじるKinKan好きだったなぁ。
流星はずっと可愛かったし、廉と流星で末っ子感出してくるのもえげつなく好きだった。大吾がなにわ皇子のお兄さんみたいになってたの今思えばすごかったな。初回から憧れの勝利くんに会いに行った流星、まじで今考えてもすごい。
まいジャニコンサート回では6人でデビューの夢を語り、質問回では、6人で揃って「幸せです!!!」と答えた姿も印象深い。
ジャニーズWESTのデビューの時に、お手紙読みながら泣いてしまうメンバーも良かったな。関西Jr.の雰囲気の良さが伝わってきたし、何よりも、6人でデビューの夢を再確認してくれたのが嬉しかった。
そのデビューで関西Jr.が大きく変化してしまったわけだけど、でも、これから関西Jr.を引っ張っていくって言葉にする6人がとてもかっこよかった。なにきんにとっての、一つの節目。
しかし、なにきんに様々なタイミングがあるように、私にも人生の節目はある。
その一つ。高校入試。
そのタイミングで、ジャニーズから離れていった。まいジャニも少クラも見なくなった。その後、まいジャニに戻ることはなかったが、頭の中にはずっとなにきんがいた。たまに気になって調べたり。
そんな中、金内が退所して、美容師に転向した。それでも5人でデビューを信じて疑わなかった私って、健気というのかなんというのか。6人のデビューが叶わずで悲しかったけど、5人ならと信じていた。
そして、これを皮切りにMr.King vs Mr.Princeの結成で平野と永瀬が上京。それでも、東京から関西にいいものをいっぱい持って帰って還元してくれると信じてやまなかった。今思えば、なんて都合の良い妄想だろう。彼らはそのままデビューした。
彼らのデビュー発表の日。悲しい涙を流したのは鮮明に覚えている。悲しくてやりきれなかった。正式に、なにきんが自然消滅した日。デビューは受け入れられなかった。今でも受け入れられていない。東京でデビューしたという事実に未だについていけていない。もちろん、今の2人やグループ、ファンの方を否定するつもりは一切ないが、私はいまだにその事実についていけていない。
向井のSnow Man加入についても同様に、未だその事実についていけていない。リークされた日、そんなの嘘だと信じていた。Snow Manという完成された6人組に今更加入もないだろうとか、関西も軌道に乗ってきてこれからなのにとか、何かと理由をつけて否定しようとしたが、現実はそううまくいくものではなかった。
私は生粋のなにきん信者だったんだろう。
なにきんが好きで好きで仕方なかったんだろう。
離れたとしても、ずっといるものだと思っていたのだろう。
だからこそ、ちょっとずつ解体されていく姿を見るのが辛かったのだろう。
私の思い出の場所が、ちょっとずつ、ちょっとずつ、壊されていくのが、悲しかったのだろう。
6人でデビューする姿、見てみたかったなぁなんて今でも思う。思ったところで叶うわけではないし、もう見られないのは分かっている。それでも、パラレルワールドで、もし6人でデビューする世界線があるのなら見てみたいと今でも思ったりする。
でもそううまくいかないのが現実で。だけど、もう、前を向きたいとも思う。
ずっとなにきんに固執するんじゃなくて、今の6人の幸せを願いたい気持ちにもなっている。
なにわ男子のデビュー発表の瞬間の表情を見て「あぁ。応援してきてよかった。」と喜びも悲しみも全てが報われたような感覚になった。
なにわ男子最後のYouTubeで、今度は「関西Jr.を引っ張っていく」という後輩からのメッセージを受け取る側になった大西畑を見た瞬間には、嬉しさと誇らしさとエモさと色々な感情で胸がいっぱいになった。
色々な姿を見るうちに、もう、亡霊は卒業して未来を見ていたいと思うようになった。
時間はかかるかもしれない。でも、なにきんはずっと私の心の中にあるし、それを忘れない限り、なにきんは永久に不滅だと思う。
なにきんは本当に最高のユニットだった。きっと、私にとって、こんな風に思えるJr.ってもう現れないと思う。かけがえのない大切な存在になったんだと思う。
なにわ男子はデビューし、「なにきん」として活動したメンバー全員が、ジャニーズJr.としての活動を終える。
まいジャニの初回から、なにわ男子の卒業の日まで、長いようで短い3327日間だった。
沢山の思い出をありがとう。ずっとずっと、大好きでした。
これからも、ずっと、ずっと、大好きなんだと思います。
ありがとう。なにきんと過ごした時間、すごく幸せだったよ。
宝箱にそっとしまって、大切にするね。
そして、
King&Princeデビューおめでとう!
Snow Manデビューおめでとう!
なにわ男子デビューおめでとう!
6人全員幸せになってください!!!!!!
いままでありがとう。
関西Jr.盛り上がれるかは俺ら次第や!!!!!!